「社会の掟」
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第211話『あなたの給料はなぜ上がらないのか(下)』

トラ
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こんにちは、トラです。

『給料がなぜ上がらないのか』シリーズの最終回、第211話の文字起こしです。

本編最後にフランケンさんもおっしゃっていますが、このシリーズは被雇用者ほど何度も読み聞きしておくべきコンテンツだと思います。

フランケンラジオ第211話文字起こし

何時までやるのかこの暗い話。さすがにね、今回でオチまで持っていきたい。
フランケンの給料が上がらないラジオ、第3回です。

前回までで、給料は上げられない・下げられないメカニズム、頑張りに応じて給料が上げ下げできる世界の話、こんなことを話していたんですよ。

プロ野球の話をしました。
ちょっと簡単にまとめますと、2019年プロ野球選手942人の最高年俸は巨人菅野選手で6億5000万円、最低はロッテ森選手で230万円。
働かないと1年間で年棒が3億下がったり、戦力外通知されちゃう世界、これ皆さんどう思いますか?

ほとんどの人が、自分は平均より少し上の人間だと思っている。

この話を僕ね、セミナーで皆の前で面と向かってやることがあるんですけど、ここまで突きつけても、基本的に皆他人事みたいな聞き方をしてるんですよ。

「それでも、人並み程度平均値ぐらいの頑張りをしていれば、それなりの給料になるだろう」と思ってるんですよ。

みんなそういう風に話を聞いている。ほとんどの人は、自分のことを平均のちょっと上っていう風に思ってるんです。おそらく日本人の国民性を表してますよね、この感覚は。

平均以下には自分のことを思いたくない、でもトップ2割に入るとは胸を張れる自信はない。だいたいこんな感じです、日本人のほとんどの人間が。

それが正しいか正しくないかっていうのは実は割とどうでもよくて。
どんな感じでどうでもいいかって言うと、これ実例を見てくれれば分かると思うんですよ。

頭を暖炉に突っ込んでいても、足を氷バケツに突っ込んでいれば平均して平熱!?

プロ野球の話に戻りまして、プロ野球選手の平均年俸、これいくらだと思います?
平均年俸は、2019年で4240万円でした。

そうすると、大体の人が4240万円もらってるかといったら、そんなわけないでしょ。

この平均ってやつは、すこぶる意味の無い概念なんですよ。

誰の言葉か忘れちゃいましたけれど、
「平均というのは、頭を暖炉に突っ込んで、足を氷バケツに突っ込めば平熱だとでもいうのか」って言うね、これちょっと原文を忘れちゃったんですけれどもね、株かなんかのすごい偉い人はこんなこと言ってましたね。

こういうやつですよね、頭をジリジリ焼きながら足を氷で冷やせば平熱、そうはならないですよね。

平熱、平均というのは意味のない数字です。

プロ野球選手の年俸はロングテールカーブになる

年間平均年俸、これが4240万円。
これは単純に、全員の年棒の合計これがプロ野球では399億5千万円、おそらく400億円ぐらいの給料がねあるんですよね。
これを942人で割ったら、単純に4240万になるというだけの話なんですよ。

問題になるのは分布なんですよね。この分布は、何かの形で画像をアップしたいと思うんですけども、めちゃめちゃ綺麗なロングテールカーブになるんですよ。
これがどんなカーブか知りたければ、「ロングテールカーブ」ないし「べき分布」で Google 画像検索をしてください。

左端がめちゃめちゃ天井近くにあって、ガーッて下がって、でもって右端がねすごい低いという、反比例のグラフみたいなそういうグラフになるんですよ。

2021年度プロ野球選手999名の年俸(降順)

脱線するけど、noteの音声コンテンツって画像をアップできないから、こういう時にすんげー不便なんですよ。
今日みたいな話をする時には、グラフを1枚ポンと出せればいいんだけど出せない。
かといって、ちゃんとしたブログ記事にまでまとめるのは僕めんどくさいから嫌なんですよ。
誰かね、もの好きな人が代わりにやってくれないもんすかね。
こんな酔狂な人がいたらね、この文字起こしした僕のコンテンツ全部あげます。もし希望者がいたら、連絡をください。
まあまあちょっと話しまして、今のはマジですよ。この音声コンテンツ文字起こししたいっていう人がいたら、文字起こしはしてあるんですよ、実は僕。ですからこれをブログにしたいって人がいたら 全部お渡しします。 DM 待ってます。

補足

この放送を聴き、私(トラ)からフランケンさんにDMを送ったことが、このサイト開始のきっかけです。

頑張れば給料が上がる世界は、パレートの法則が成り立つ

話を戻してロングテールの話ですけれども、菅野と柳田が6億ぐらいのピークになっていてて、左端にガーンってあるんです。そこから60人ぐらいにかけて、1億までバコーンって下がって、あとは横ばいでじわじわ、一番端っこの942人に森選手230万円がいる。
そういう反比例グラフみたいになります。

ここでもパレートの法則が完全に成り立っています、パレートの法則というのは、全体の2割の人間が8割の成果を出すっていうルールで、総額400億円のうち上位20%の人間で308億稼いでいるんですよ。
全体の77%っていうのは上位20%の給料になって消える。
上位20%の選手、この人たちの平均年俸は1億4000万円なんです。

残り8割の選手が、残った20%を取り合っています。
でこの残り80%の平均年棒っていうのは1260万円です。上位20%の1/10以下ですよ!

全部の平均が4240万でしたっけ、そのぐらいですからもう1/4以下ですね。
上位20%の平均の1/10なんですよ、8割の人って。

しかもこの残りの8割の選手の中でも、べき分布っていうの保存されている。
だから下に行けば行くほど急激に貧乏になってるんですよ、そんなわけで森選手は230万で菅野は6億5000万。

頑張れば給料が上がる世界って、こういう世界なんですよ。

サラリーマンの所得をプロ野球モデルで考えると、8割は年収1/3以下に

では、プロ野球ではない、年功序列・終身雇用の世界では、給料は一律緩やかに上がっていくモデルです。
こういうモデルで、現在サラリーマンの平均所得が441万円なんです。

これをさっきのプロ野球モデルに当てはめると何が起こるかというと、上位20%の出来るサラリーマンの給与平均が1402万円になります。大体三倍です。

そして、残り80%の人間の平均給与は126万円。

126万ですよ!

さっき、ほとんどの人たちが自分のことを平均のちょっと上だっていう風にね認識してるって言ったじゃないですか。
この人達は、本当に平均だったら今440万円ぐらいもらっています。
でもプロ野球モデルに当てはめると、平均の人の給料って126万円になります。
1/3以下に落ちちゃうんすよ。どっちが良いですか?

出来るやつが一人だけ給料3倍になって出来ないやつは給料1/3になる社会と、頑張っても適当にやってもそこそこの給料もらえちゃう世界。

そりゃあ8割の人間というのは、今のシステムの方がありがたいはずなんですよね。
この具体的な数字を知っていて、なおかつまだ頑張ったぶん給料上げてほしいですって言えますかね?

言えるとしたら、その人はトップ20%の人材です。
すごい自信ですよ、そんな人。

ちなみにダメ押ししておきますと、プロ野球最下位の森君、サラリーマンに換算すると年収23万円になります。

生きていけませんよね、こんなんで。

でも2割ぐらいの森君候補は年収40万円以下なんですよ。

ひどい世界でしょう?2割が年収40万円になっちゃうんですよね。

実力勝負の世界で生きていけない人も、今の社会では生きていける

こういう実力勝負の世界で生きていくのは無理でしょ、普通の人には。

この森君候補達っていうのは、今の社会では大体440万もらえるんですよ。
そりゃあもうね、子供も産んで国力を増強しますよね。

年功序列と終身雇用が少子化対策に効くっていうのはそういう意味なんですよ。
能力と関係なく自分の生活経費が出るから子供を産める、というのが年功序列と終身雇用の効用、少子化対策なんですよ。

ひどい話をしてるでしょ。でも「給料を上げろ」っていうのは、こういう社会、プロ野球みたいな社会がいいって言ってるのと同義だっていうことは分かって口開いてくれないと、給料を決める方だって困るだろうねっていう話ですわ。

成果主義の世界の人間が年功序列モデル給料になったらどうなるか

仮に菅野の給料を明日から4240万円、平均に下げたら、多分ちゃんとボール投げなくなるでしょうね。やってられるかってもんでしょう。

森選手が230万円から4240万円まで上がったら成績が伸びるかっていうと、それほど伸びませんよ。
もっと言えば、自動的に貰えるなら皆働かなくなっちゃうかもしれない。
恐ろしい社会じゃないですか。
今まで大した仕事ができなかった人は給料上げると、もっと仕事しなくなる。
だってやらなくても貰えるから。

今まですんごい仕事をやってた人っていうのは、給料下がっちゃうから仕事しなくなる。
ですから、今皆が平均的になんとなく貰える世界っていうのは、生産効率が本当は落ちるはずなんですよ。
本当は落ちるはずなんですけども、子供を産むのには最適だから少子化対策になる。
それでやってきた。なおかつそれでも子供を生まない社会に今なってます。

この話はまた別の話だから、他所でやりましょう。

年功序列と終身雇用システムには、全員がうんざりしている。

平均以上の能力を持ってる人間は、バカバカしくて働きたくないんですよ、そんな世界で。

平均以下の能力の人間はそもそも結果を出せない、だからこの年功序列と終身雇用というシステムは、人件費に対する生産性が上がらないんですよね。

でも事業収益を上げるためには、雇用者の方が頑張った分給料を上げることができる給与体系というのを望んでるんですよ。

でも「それはダメよ、勘弁してね。この国の進む方向はお前の会社が儲かることじゃなくて、お前の会社の社員が子供を産んで労働者人口を増やすことだからね」っていう風に国に言われて、雇用者も被雇用者も全員がうんざりしてるっていうのが今の状況なんですよ。

だから企業人(被雇用者)が経営陣に強気の交渉なんかをしようと思うんだったら、周り四人を瞬殺できるエリートぐらいしかいないはずなんですよ。
組織の8割はお荷物ですよ、働きアリの法則よりも厳しいんです。

働きアリって2割は働いてない。
違うんですよ、(日本の組織は)8割が働いてないんですよ。
働いてるのは2割だけ、6割は動いてるけど働きが発生しない、2割は動いてもいない。
世の中の組織っていうのはこんな感じで成り立ってるんですよ。

これね、すざましく暗い話でしょ。
皆さんが今ねどんな顔をしてこれ聞いてるかは、手に取るように分かりますよ。
あるいは聞いていないかもしれない。
だってね、これ企業のセミナーとかで人に向けて話しているネタですから。
参加者を真っ逆さまに崖から叩き落とすセミナーなんてありえるのかっていうと、この話をアトラクションに仕上げるには、続きがあるんですよ。

ここからどうやってモチベーションの捻出につなげるかっていうのがキモなんですけど、このラジオは僕の独り言だからそこまでは話しません。

残酷です、まあアレですわ、過去のコンテンツの明るい話のあれこれを TPO に合わせて繋げて、まあセミナーとしては成り立たせる。
最近ね、いろんな立場でいろんな内容で講義などする人たちといっぱい知り合いになって、「結構コンテンツを組み合わせてネタにしてるよ」なんて言ってくれる人と会うことが多い。
そういうのはネタに使ってますって話を振ってくれると、ちょっとくすぐったい感じがしますよね。

今日のまとめ。謙虚になれって話ではない。

まあまあ、ちょっとだいぶ暗くなって絶望的なところで、今日のまとめです。

今日の話は、ほとんどの経営者の皆さんが凄まじくヘッドバンキングしながら同意してくれるような内容なんです、実は。

給与を決める側っていうのはこういうロジックで給与体系を見てるっていう事を、貰う立場の人間もまずはルールとして知っておくべきなんすよ。

「だから謙虚になれ」っていう風に、頭を押さえつけるための話じゃないですよ。
そう聞こえちゃったんだったら、勉強が足りなさ過ぎます。

これ逆です、給料もらう立場の方が、あげる立場よりも圧倒的に有利なんだっていう話を今日しました。

『被雇用者』ってのは最強なんですよ。
一言で言えば、攻めどころが違うことに気がついてくださいよって意味なんです。

攻め落とすヒントは今日の話に実は全部入ってますね。
今日のというか、今回の二つ三つのコンテンツには、すごく大事な話が詰まってるんですよ。

暗唱できるぐらいに100回ぐらい、本当に聞き返してください。

逆にこれがスラスラ出てこない状態で、経営陣と被雇用者が戦ったって勝ち目はないです。

絶対に駄目です、なめたらいけません。
あの頭悪そうな経営陣で本当は頭いいんですよ。

今日はそういう暗い話でした、みんなで勉強しましょう。

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