ラジオ文字起こし
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第156話『経営意識を持て?(と見せかけて、オチに落ちないという話。)』

トラ
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こんにちは、トラです。

今回は第156話『経営意識を持て?(と見せかけて、オチに落ちないという話。)』の文字起こしです。

フランケンラジオ第156話文字起こし

フランケンラジオです。
えーとですね、ちょっと私反省してるんですよ。

何を反省してるかというと、前回汁だくの話で、何に対して噛み付いてるのか分からないくらい熱くなった。

つゆだくを頼む人のことを「お前ら何言ってんだ、クレーマーめ」みたいなことを言う、なんでこんなに熱くなってるのか分からないぐらいにまくしたてるというコンテンツ。
ひょっとして上げていない可能性はありますよ。そういう録音をしたっていうことです。
もしこれ、僕が反省して上げていなかったら、もし聞きたいという人がいたら連絡を下さい。どっかでこそっとあげます。

まあまあ、今日はいつものテーマに戻って、略働、仕事の話をしていきましょうかね。
今日はですね、経営者意識っていう単語を耳にして引っかかっちゃったという話をしていきます。

僕ね、嫌いな言葉なんですよ。この話をすると、誰に話しても怒られる、受け入れられない、というか気分を害するんですよね。
これは雇用者・被雇用者どっちからも受け入れられないっていう絶望的な話の内容になっていくんですが、そこはもう無視して、僕の自己満足のためにこのラジオを積んでおくということをやっていきましょう。
経営意識というのは何を意味する概念なのかっていうのもよく分からないですし、もし本当にそういった経営意識っていうのが存在するのであれば、雇用者・被雇用者の関係は四つのマトリックスに分解されることになるんですよ。

まずは経営意識を持つ経営者、持たない経営者。
そして、経営意識を持つ被雇用者、持たない被雇用者、の4パターンになるわけですよね。
まあまあバッテンですわ。

さて、「経営意識を持て」というメッセージとは、誰が誰に対して発しているんでしょうかってことですね。
最もよく耳にするのは、被雇用者、雇われてる人間に向かって経営者が「お前らも経営意識を持て」って発するパターンですよね、発信者は複数います。

結論「被雇用者に経営意識なんて持たれても、あなた(経営者)は困るんじゃないの?」

僕の悪い癖で、こういう入口から話し始めると無駄に長くなります。
だからもう、現時点で僕が落としに行こうと思っている結論を今日は先に言っちゃいましょう。
「被雇用者に経営意識なんて持たれても、お前困るんじゃないの」っていうことですよね
もうこれを聞いた瞬間に、どっちにも受け入れられなさそうな感じがしてきちゃったでしょう。
まあここに落とせるかなーって、口に出したらちょっと自信がなくなってきました。
だけども僕の最終的な結論としては、被雇用者に経営意識なんてものを持たれても困る人の方が多いんじゃないかなっていうところですわ。

そうですね、あのオチの話が出てちょっと長くなるよと宣言したついでに、ちょっとねここで言っておきましょう。このラジオの構成なんですけど、100話以降意識的にガラッと作り方を変えてみました。
これは僕の実社会での立ち位置が微妙に変わってきたことによるものなんだけど、100話までのラジオっていうのはどんな内容を話すか、あらかじめ結構ガッチリ決めて喋っていたんですよ。

最近反響がデカかったものだと、例えば「92話」というのがあったんです。
働き方改革の話をした時なんかは、

「働き方改革で会社が具体的に何をやるのかといえば、新しい法律に対するアプライ、改革の趣旨なんかどうだっていい、最低5日の年休を消化させて、残業の規定が変わって休日出勤の定義が変わったからということをアプライするだけ。労働者の労働時間をなんとかするっていうだけの、時間を調整するという動きにしかならないから、職業人のスキルアップにとっては不利な環境になるぞ」

という論旨を、92話を録る前に先に作ってメモっちゃう。
そして外にくっつける予備知識なんかを調べたりしたものをそのメモに肉付けして、メモがねまあまあちゃんとした材料になったら、そのストーリーラインを見ながら喋るっていうやり方でやってたんですよ。
本の紹介なんかもそんな感じなんですよ。

これが何の役に立ったかというと、僕の持っている知識だとか意見、これが10分から20分のモジュール(パーツ)になって、必要な時に取り出して当てはめることができるという武器を手に入れたんです、この100話で。

これは情報を発信する立場の人間にとって死ぬほど大事なことで、言わばせっせせっせと武器を作って武器庫に貯めていくっていうような作業だったんですよ。
この準備したものを20分以内のコンテンツにして、自分の脳みそに詰め込んでいくっていうのは。

戦いに行く時に戦場の敵だとか敵の戦力っていうの見て、どんな武器をどう組み合わせて戦うかっていうのを選べるための武器庫を、どんどん埋めてくってことやってたんですね。

例えば1時間のセミナーやりますよってなって、そのセミナーが商品開発の戦術について話してくれみたいなオファーだったとしたら?

まず例えば52話、速水もこもこ先生のコンビニ料理みたいな話から入り、40話アイデアを真似されたって愚痴を言うアホな話から、24話努力に逃げるっていう愚策っていうの話し、46話タスクの分解と専門職の負荷軽減みたいな話をしていくんですよ。

この辺をくっつけるとまあまあ外しはしないよという、商品開発の戦術セミナーというのが出来上がるんです、簡単に。
また例えば、新しい人材、新人を集めた初期研修みたいなセミナーを若手にやる、やる気をねなんとか出してくれよみたいな話を持って来られたら?
92話の働き方改革のリスクの話から入って、20話の労働者という乾電池、これの乾電池に求められるスペックみたいな話から、31話の職能のポートフォリオ分散しろ、そして48話非ユークリッド幾何学ような先輩、みたいな組み合わせを1時間ぐらいの話にまとめたりするんですよ。

ひどい話でしょ。これをまとめた1時間のセミナーを、皆さんに今聞かせるつもりはないんですけれども、この自分の楽しみのためにやっている、筋トレする時に聞くんだと勝手に言っといて、ちゃっかり仕事にしてたんですよ僕は。
これね、誰も損しないから許してくださいっちゅう話ですよ。

話を戻して、100話以前っていうのはこの武器っていうやつがちゃんとしないと話にならないから、ある程度最初から作り込んでいたんです。

でも100回やってると、カッチリした武器なんかも大体一回りした感じがあって、これ以上時間かけて武器を作りこむと良いものができるっていう感覚でもなくなってきたんですよ。
一回作ったことのある武器をもう1回器用に作ることが上手になったっちゅうだけで、新しい武器ができるかというと、ちょっと不安な変な感じだよなーっていうふうに思うようになってきたんですよ。

ちょっと前っていうのは、あらかじめ相手がやってる戦争でこの内容を把握しておいて、自分の中から武器を引っ張り出し、「役に立つはずですから、このアイデアをどうぞ」っていうパッケージを打っていたんです。

いわゆる講演会なんかがこの類の仕事だったわけですよ、コンサルテーションとかでも。
最近は「こういう武器持ってませんか?」っていうのを突然聞かれて、その瞬間に即応するっていう能力の方が仕事の内容として大事になってきた気がするんです、僕の中で。

講演で言えば、講演そのものがその武器を準備して「はいどうぞ」っていう前者で、質疑応答が後者だと思ってくれればいいですかね。

100話以降は基本的な作り方を変えて、「このテーマについて何か面白い話ないですか」っていう風に聞かれた時を想定して、一発録りで自分の中から何を作るかみたいなのを10分ぐらいの武器の形で垂れ流していく。そういうスキルがあるかどうかっていうのを試して
るという話ですね。

だから最近の話って、なんとなくね昔に比べてちょっと短いんですね。
前からやってたメモっていうのはまだやっているんですよ。
でも、カッチリ作りこんでしっかりしたものが溜まったら話すんじゃなくて、テーマ・ストーリーラインがなんとなくボヤーンとできたら、まず手ぶらでどこまで話せるかっちゅうのを話すように変えたんですよ。

そしたらですね、これがねまあ酷いんです。とても聞けたもんじゃないですよ。
僕としてはちょっといけるかなと思っていたんですが、全然聞いてらんない。

僕にはとっても悪い癖があって、まずオチに向かって変化球が投げられないんですよ。
変化球ですよ、真っ直ぐはいいんです。真っ直ぐオチに向かって投げるというのはできますよ、だけども、変化球をオチに向かって投げることができないんですよね。

真っ直ぐっていうのは球筋が読めちゃうから、僕より頭がいい人っていうのはオチまで読めちゃうんで受け入れてもらえないんです、つまんない話だなってなっちゃうんですよ。

だってね、話始めて2分ぐらいでオチまで読めちゃったら、そっからの話って時間の無駄じゃないですか?
だから面白い話っていうのは、落とす場所をだいたい決め込んで、よく曲がる変化球で投げてやんないと誰も喜んでくれないんですよね。

サウスポーのサブマリンみたいな所一ヒュって投げてよく回って最後は外角低めにドスンとさせるみたいなのを狙って投げたいんです。

でも、大体変化球が効きすぎて暴走しちゃうんですよね。
綺麗に落ちてくんない、これね、致命的にダメなパターンです。

あるいは、怖くて変化球を投げられない。
オチに向かってまっすぐ投げちゃうんです、ストレートを。

これ、さっき言った通り面白くもなんともならないですよ。

こんな感じでね、あの空振りっていうのはやっぱり取れないんですよね。
バックスタンドの深いところまでカッコーンって運ばれちゃう。

これ野球じゃないんで、スタンドの向こうはホームランじゃなくてゴミっていうことになっちゃうんですよね。

このゴミ箱まで打ち込まれちゃう問題っていうのは、あらかじめ仕事をする前のシナリオをカッチリと用意すれば怖くなくなるんですよ。
例えば師匠とやっている『いまだ金時ラジオ』は、内容がすごいしっかりしていて、原稿もすごいしっかり作り込んでくるんです。

でもこのラジオは基本的にそこまでやらない。
でもまあ100話までは、そこそこ準備をカッチリやってたんですよ。今は大分録って出しっていうのを聞けるようになるまでリテイクするというようなやり方で聞ける形にしてますね。

最近ね、やたら更新間隔が空いてると思った人、いますかね?
週に1度か2度ぐらいしか上げていないです。

これね、一度録ったやつっていうのを携帯に持ち込んでランダムに聞いています。
大体50ぐらいのファイルがいつも入っていて、1ヶ月ぐらいなんとなくボケーッと聞いてると、あまりの酷さに泣きたくなってくるんですよね。
でもこの酷さを自覚しないとダメなんです。

これはなんでかというと、僕は公の場だとかビジネスの場で、ぴったりの武器を用意していない戦場というのにぶち込まれて、即興で作り上げた武器で戦っているわけなんだけども、その急造のなまくら刀っていうのが、この聞いたら悲しくなってくるファイルたちなんですよ。

だから自分のなまくら刀っていうのは自覚しなきゃいけないんですよ。

予めオファーがしっかりしている仕事で見せるものっちゅうのは、いわゆるすごい用意された武器で得意な戦い方というのを見せているわけなんですよ。

だから、自分たちがオファーした性能の武器かどうかっていうのは評価の対象になるんです。
誰でも槍を持ってきて、槍のかっこいいところを見せてくれって言われたら、家に持っておきたいんですよね。

槍を上手に使ったら評価してくれるんですよ。
でもそこからが戦いなんですね、本当は。
とりあえず『まともな武器を持っている奴』という最初の要求を満たしたら、次の要求は『引き出しの多さ』というやつになってくるんですよ。

「それは素晴らしいですね。その業界でも本当にしっかり仕事をやってらっしゃるね。感服いたしました」

と言われて、

「ところで、私たちの業界はボトルの蓋がぴっちりとね閉まっているか、水密性を担保するっていう業界なんですよ。何か参考になるようなものありませんか?」

みたいな話がポンポン飛び出してくるんですよ。

僕が今日話したのは、”人的資源の配分” これを調整することで在庫をどうやってコントロールするかみたいな、そういう話でしたよね。
「そこでなんでペットボトルの水密の話なんだよ」「畑違いです」という風に答えちゃったら、そこまでなんですよ。

これね、

「なるほど。私はちょっとその辺についての知識がないんですけれども、具体的なお困りのことをお聞かせいただくと何か出てくるかもしれない。話を聞かせてくれ」

というようなことを、とりあえずみんなの前で言って聞いてみて、

「水蜜については分からないけど、気密についてはエアダクトの会社とこういう仕事をやったことがありまして、、。気密と水密ってどう違うんでしょう?、、大分違うんですね。でも、課題が同じであればそのプランは共有できるかもしれません」

みたいなことをやって、仕事の流れに持っていく。
みたいなちょっとしたサマライズの能力っていうのは、絶対に必要になってくるんですよ。
このサマライズされたアピール力ってやつが、いわゆる”録って出しのコンテンツ”になってくるわけです。

僕が今現在差し出しているなまくら刀ってやつが、さっき言った貯めているファイルのレベルなんですよ。
ですから、このなまくら刀っていうのを聞いていると僕は鬱になってくる。

じゃあこのなまくら刀を研いでみようかっていう気になったら、リテイクするんです。

そうなると、大分マシになるんですよ。

マシになったら、ちょっとnoteに上げてみるっていうことを、ここ最近ではやってました。
だから更新間隔が遅いって話です。

今日は全然違う話でした。

今日確か全然違う話から始めたはずなんですよ。なんでしたっけ?
『経営者意識を持て』という話を聞いて、それで話を始めようかなって言ってたの、」全然関係ない話してるでしょ。

刀研ぐ話とか、僕が最近ラジオで何やってるかっていう話になっちゃったんですよね。
これが、変化球がちゃんと狙ったところに行かないっていうやつなんですよ。

もうここからは経営意識の話に絶対戻りません。
ピッチャーからキャッチャーに向かって投げないで、セカンドぐらいにでも投げちゃったから、もう今日は経営者意識の話はしません。

そんなわけで、まさかの本題話を全くしないコンテンツで今日は終了です。
あれですわ、中華料理屋に言ってカレーしか無いって言われちゃうやつですよね。

雇用者・被雇用者、どっちからも受け入れられない絶望的な話って言うので始めたつもりだったんですが、聞いてる人にも僕にも受け入れられないという絶望的という部分だけは正しかったですよね。

今日は全然関係ない話をしました。
経営者意識の話は次回やらせてください。

管理人
トラ
トラ
勤め人
アラフォーの勤め人。
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