「社畜の嗜み」
PR

第202話『時間の作り方、使い方の話(中)』

トラ
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

こんにちは、トラです。

今回は時間についてお話されている3部構成回の中編、第202話の文字起こしです。

前回に続いて、時間をどう作り、どう使うのかというお話です。
本文内で「後半」というワードが出てきますが、次回に続きます。

※3部構成の話になっているため、「今記事から読み始めた」という方は、上編を読んでから読み進めていただくことをオススメします。

フランケンラジオ第202話文字起こし

フランケンのですね、ゴミのような時間をまとめるラジオでございます。

えーとですね、なんの話かというと、200回にちなんでちょっと役に立つ話をしようって始めたんですよ。でも収まりきらずにダラダラやってるっていう、そういう話の後半です、今日は。

最終的には、ゴミのような細切れな時間、これをまとめて何か意味のある、特にクリエイティビティの高い仕事に繋がるようなものにしようっていうメッセージにしたいと思って話しているんです。

まとまるんですかね?

そんな形でまあやっていきましょう。

さて前回はね、まず3つのポイントを挙げたよって話なんです。

まず90分の空白を作れ、これがクリエイティブな仕事するための最低条件だと。

そして、この90分の中で45分というのが最低限欲しい仕事の時間、この45分を作るために前後に45分の空白がいるよっていうことですよね。

スケジュールっていうのは、大きい石、中くらいの石、小石、砂みたいな感じであるけれども、ここの中に中ぐらいの石、僕の定義では90分は中くらいの石なんですけども、これをどうやって置くスペースを紛れ込ませるか、この話をしてきました。今日はその続きです。

そしたら、メッセージとしては前回と繋げて4番ということになりますかね。

砂粒使い、プライオリティが一番低い我々に砂粒を持たされている。

こういう人間が中ぐらいのスペースを作るためのノウハウっていうのこれね初めて話していきましょう。

はっきりした定義もなく大きい石、中ぐらいの石とか言ってますけれども、分かりやすく定義しましょうか。大きな石っていうのは”日付単位”、丸一日とか二日とか、そういうイベントをねどうこうできる時間的スペースのことです。

例えば「5月の第2週の週末に、香港でイベントやるよ」とか、こういうレベルで他人を巻き込んで仕事をデザインする裁量、これが大きな石を置くプライオリティてやつです。

正直な話、ここに裁量のある類の人間というのは時間に追われてバタバタしてないんで、これができるくせにバタバタしている奴というのは、実はお医者さんとかには多いですよね。

そして、中ぐらいの石というのは僕の感覚では”半日単位”、午前中まるまるとか午後いっぱいとかでそういう単位ですよね。

一般の会社だと、部長課長クラスでこのぐらいの裁量って持っているものですよね。

あとはですね、医療者だとやっぱりこのぐらいの自由度があってもバタバタしてる奴って多いですよね。

最後の砂粒というのは、もうこれ時間の体を成していない、分単位です。砂粒を自由にするっていうのは、自由に砂粒を置けるってことじゃないんですよ。

大石、中石、小石の隙間に、うまいこと粒を詰め込んで何とかしとけよっていう風に砂が入った袋を誰かに押し付けられ、袋に入った砂を全部隙間に詰めなきゃいけないと言ってあたふたしてるっていうのが、砂粒を持っている人間のプライオリティーですよね。

もはや裁量でもなければ権利でもないんですよ。義務と雑用ですよね、こんなの。

そんな砂袋を押し付けられた人間が、中ぐらいの石、具体的には90分以上・半日以下ぐらいのスケジュール、凝った中ぐらいの石を置けるような時間を作るのは、ほとんど無理っていう風に感じるかもしれないじゃないですか。

でも不可能じゃないんですよ、ほとんど無理だけど不可能じゃないんですよ。

職種にもよりますけれども、骨があるよと言えばあるんです。まあ無いといえば無いんですが。

僕が裁量権のない全くの小僧の時にやっていた戦術としては、コバンザメみたいにですね、中ぐらいの石を置く人間の動きを解析して、これに合わせて仕事の内容、自分の仕事をデザインし直すんですよ。

あとね、砂粒っていうのはね隙間に詰めちゃいけないんですよ。隙間に詰めると減るんだけれども、何というか次のアクションに繋がんないです。

まとめて大きな枠をスケジューリングすることに使うんですよ。

その砂粒を、袋から出さずに”一つの塊”っていうねあの扱いにしてこれが収まるような時間を何とかね作っていく。

袋のままで作れるかというと作れないんだけれども、小袋ぐらいだったら ある程度の場所に押し込むことが出来たりするんですよね。

ここでのポイントは、作った大きな枠でこの砂粒を一粒一粒処理するんじゃなくて、砂粒を処理するための時間ですよという風に大きな枠組みを形の上だけスケジューリングして、実際にこの時間では砂粒に手をつけない。この2つなんですよね。

なんか変なこと言い出しましたね、1回切ります。

まず最初のね、中くらいの石を置く裁量のある人間に合わせていくって話です。

中ぐらいの裁量があり、なおかつ自分の動きがその石を置く人間に引っ張られる、いるじゃないですか、自分に関係がある人間が石を置くと、その予定に自分も引っ張られて合わせなきゃいけない。そういう人って必ずいるはずなんですよ。

そんな人をまずターゲットにして、その人の動きっていうのを解析するんです。

もう徹底的に、その人が何やっているか。

その人の権利を乗っ取っちゃうことはできないんだけども、その人がどういう権利を持っていて、どういう動きをしているのかというのは、解析すれば分かります。

見てりゃ理解できるでしょ。

その人の動きに合わせて、自分の予定っていうのを可能な限り組んで寄せていくということをやるんです。

別にね、その人のために仕事をしろとか、その人に取り入るっていう話はないんです。

その人が動く時に引っ張られる予定が絶対に発生するから、合わせられる予定でそこの近くにね紛れ込ませリンクさせちゃう。引っ張る時にズルズルと一緒に引っ張られるようなもので砂粒を埋めて、塊にしていくってことなんですよ。

このぐらいの恣意的な行動であれば、どんな下っ端にでも簡単なんですよ、できるでしょこれは。

色々自分の仕事で選べる要素ってあるでしょう?どの順番でやってもいいけれども、これを午前中にやるのか午後にやるのかくらいは決められる、みたいな。それを自分に影響を与えそうな人間のスケジュールに、出来るだけ合わせていくってことをやるんですよ。

なるべくその中ぐらいの時間っていうのに関係がある、中ぐらいの石と同じ色をした砂粒ってのをかき集めて、その石にペタッとくっつける形で 配置していく。それだけでいいんですよ。

これにはトリックがあって、このアクションで付けている対象、与えられる砂袋に入っている砂っていうのは、もう見事にランダムにいろんな色の砂粒入ってるんですよ。

これが押し付けられるという形なんですけども、段々と今みたいなアクションをしていくとね、この中ぐらいのイベントに関連する同じ色をした砂粒の比率がちょっとずつ上がっていくんですよ。ちょっと分かりにく言い方をしていますが、出北ニャンの砂袋飛ばすなとかって言ってますけれども、この砂粒一粒一粒っていうのが、どうでもいいちっちゃい仕事、5分10分で終わるような仕事のノルマのことを言ってますよ。

これが束になって砂袋に入れられて押し付けられて、「これをどっかの隙間で処理しとけ」という風に与えられている一番低いプライオリティの人間が、砂袋を持っている人間という表現を、僕は今しています。

この一粒一粒の仕事というのは、最初は誰がやってもいいのをシャベルでガサッとすくってザラザラって入れたみたいな感じで、全然お互いに関係のないようなものがごった煮になってやっとけよと渡されるんですよ。でも、自分のスケジューリングっていうのを中ぐらいの石と同じ色をしたものをペタペタくっつけて一緒に引きずられて動くっていうようなことやってると、与えられる砂粒の色っていうのは揃ってくるんですよ。そういうものなんですよ。うまく言えないんだけど、そうなんです。これね、出来る人間は聞いたらピンとくると思うんです。

そうすると、渡された砂袋を開けた時に大体色が揃ってくるんで、同じ色をした中ぐらいの石のイベントの中で、この砂粒を消費するようになっていくんですよ。

隙間時間でやらなくても、その中ぐらいのイベントの中でこの砂粒を処理できるようになっていくんですよ。

そうすると、砂粒の消費がすごい楽になる。

そして、中ぐらいのイベントそのもののスケジューリングというのに、ちょっとずつ、なぜか知らんけど関われるようになっていくんですよ。これ不思議なんですけど、そういうものなんですよ。

これはイメージで言うと、中ぐらいの石、例えば黄色い石だったら砂粒がだんだん黄色くなっていくんで、中ぐらいの石に黄色い砂粒というのペタペタくっつけて、その中ぐらいの石を一回りでかくするような感じで自分の仕事はやりくりするんす。そうするとこの中ぐらいのイベントっていうのを、自分でマネジメントできるようになってくんですよ。

こういう感覚を持って仕事をデザインするといいと思うんですよ。

それに対して要領悪い人の典型が何をやっているか。

例えばあるイベントがあるじゃないですか。具体的に言った方がいいか、大阪で販売促進のイベントをやるとします。

この真っ最中に、イベントの空き時間、ご飯を食べる休憩時間とかで全然関係のない札幌でやった仕事の報告書をまとめている、締め切りに追われている、みたいな。

全然違う色をした砂粒を、せっせと隙間時間で無理やりやっつけているんですよ。これは非常に効率悪いからこれは止めなきゃダメですよね。

これをうまくやってると、具体的にはこの砂粒の色というのが、この販促イベントに関係する砂粒に変わってくるんですよ。そもそも全然違うイベントの仕事をやんなきゃいけないみたいな形じゃなくて、このイベントに関係した仕事ばっかり回ってくるっていう風な形になる。

だけど、他の皆と砂粒の総量は変わらないんですよ。

そうすると、どんどん仕事の効率が上がっていくっていう話をしてますよ。

さて、なかなか中ぐらいの石を直接扱う時間を作る話になりませんけれども、もうちょっと待って下さい。今やっている作業は何かというと、押し付けられた砂粒をなるべく他の大きな石、中ぐらいの石と同じカラーリングにして、くっつけていくという作業なんですよ。

中ぐらいの石を置く人間の動きを解析して、それに合わせて自分の仕事をデザインするっていう作業を今やっていますよ。

そして次に効いてくるのが、2番目の「砂粒は隙間に埋めないで、なるべくまとめて大きな枠をスケジューリングする、形の上だけ」、この2つ目のテクニックに移ってくるわけなんですよ。

これちょっと難しいんですけれども、まあ話せば分かるのか。

これはですね、砂袋、砂粒じゃないですよ。砂粒の入った砂袋を処理する方法として、砂粒をバラせバラせっていう風に上からは言われるんですよ、必ず。

「隙間を見つけて、この袋に手を突っ込んで何粒か取り出して、5分10分の時間で処理していけよ。お前にスケジュールなんてさせねえ」っていう風に必ず上は言ってくるんですよね、上がいるような仕事をやっていると。

そこはもう完全にガン無視して、砂袋のまま大きなサイズで、砂袋なのである程度バルクあるんですが、このサイズのまんまスケジュールに組み込むっていうことを頑張ってやるんですよ、なんとか適当な理由をつけて。この砂粒が全然関係ない雑務の集合でまとめる意味っていうのを主張できない。ていう風な形になると、一粒一粒がね例えば砂粒が20粒あったら20色あるって、こんなのまとめる意味なんて無いじゃないですか。

そうすると「一粒一粒そんなの隙間の時間でやれよ」という風に言われちゃうんですよ。

でもさっき言っていたような、中ぐらいの石というのに自分の動きを合わせていくっていうことをやっていると、色が寄っていくって話をしたじゃないですか。

このトリックで色合いが揃ってくると、一色のままでまとめて塊っていう風に扱うことが許されるようになるんですよ。

なぜなら、中ぐらいの石のやっている仕事とインタラクションが出てくるんで、この砂粒をまとめると、中ぐらいの人と同じような作用をし始めるっていう事なんですよ。

こういうふうに、本当は砂粒なんだけども同じ色をしているから塊として扱う、これが許されるようになると、もう勝ちなんです。

この砂袋っていうのを処理するためのスケジューリングというのを、適当な理由で作ってしまって、同じ色をした中ぐらいのイベントにくっつける。というような形で、大きな石と同じサイズの枠を作っちゃえるようになるんですよ。

この”くっつけてでかくする”っていうのがカギなんですよ。

砂粒は砂粒同士を集めて、小石にしなさい。

この小石をセメントのように中ぐらいの石に塗りつけて、中ぐらいの石をでかくしなさい。それができるようになると、大石と同じようなスケジューリングっていうのがなぜかできるようになるんですよ。

さっきの販売イベントで言えば、 ちょうど出店するメーカーと打ち合わせが入れられるんで、「前の晩に前乗りして、イベント前に決めちゃいます」みたいなことを言ってしまうと、本当は朝一で移動するところを夜に移動したりとかっていう風にスケジュールに余裕を出せるんですよ。

こうなってきたら、もうこれ自分の身の振りでどういうふうにもデザインできて、打ち合わせの時間が早く終わってくれればイベントまでの時間がベロって空くじゃないですか。

そこで、打ち合わせ以外の自分でなんかやる類の仕事というのを、そこに組み込んだのなら、思い切ってイベントの間にぎゅっと詰め込んでしまう。

みたいなことをやると、作っておいたこの時間は、まるまる自分が使える時間に早変わりするんですよね。要は創意工夫ってことなんですよ。

これ、なるべく巨大な連続時間というのをマネージメントできるように時間とか仕事の内容とか配置を工夫するっていうのが、大事なんです。

極端な話、予定していた中ぐらいのイベント、中ぐらいの石っていうのが突然キャンセルになって消えてしまうことがあったら、周囲の砂袋もまとめて一回キャンセルしちゃえばいいんですよ。そうしたら巨大な空洞が発生する。

これはね、たまたまできたものじゃなくて、この巨大な空洞っていうのはキャンセルとかも含めて狙って作るものなんです。

プライオリティが高い人間というのは、優先的に「ここは自分は1日自由に使う」とか決められるんだけども、下っ端の人間には、それはできないでしょう。

ですから何かの用事がズボッと抜けた時に、大きな穴が開いてそれを自分でマネジメントできるような位置にいるっていう風に、自分を意図して狙ってくるっていうことなんですよ。

いいですか、そこで「そんな1日空いたら、そこで新しい仕事入れられちゃう」みたいなこと言うじゃないですか?

違うんですよ。

これ、例えば月曜の夜中のイベントと水曜の朝のイベントを大阪でやるみたいな話していて、1日ちょっと挨拶回りをして火曜日1日はこのイベントに関連した仕事に使います、みたいなこと言っておく。でもって、この月曜日の夜か水曜日の朝のイベントのどちらかが飛んだりしたら、この火曜日のそれをキャンセルして帰って来いとは言われないんですよ。

そういうところで出た自分の時間というのを、どうやって上手く仕事に繋げていくか、自分の裁量のある時間に変えていくかっていうことは、狙ってやんないとダメなんですよ。

その組み方というのは、月曜日のケツと金曜日の昼のイベントの間にはインタラクションがないんで、その間を埋めるような裁量なければ、その2つが別々にあったら意味ないんですよね。そういう感覚を持てという話をしています。

この話をすると、やっぱり皆に難しいと言われるんですけど、僕の人生はこれの連続でしたよ。

これ、難易度は高いけれど考え方だけはマスターしておいた方がいいです。

巨大な時間、自分がマネジメントできる自由時間というのは、たまたま手に入る可能性はゼロです。絶対にないです。狙って作らないと絶対に手に入らないですから。

今言った、この5分・10分の話というのは100回くらい聞いた方がいいですよ、時間がないとか抜かしている人たちは。そんな感じです、一回切りまーす。

今日はですね、結構色んな話をしようと思ったんですけれども、この4つ目のメッセージ、砂粒をどうやって大きな時間にするかという話でほとんど終わっちゃいましたね。

一つのコンテンツが20分を超えると大変なことになるんで、今日はこの辺りで1回切っておきましょうか。

今回のまとめ。『砂粒の色を揃えて、動きを大きな石に合わせろ』

何度も口を酸っぱくして今日言いましたけれども、この四つ目のメッセージとして僕が一番大事だと思っているのは、『砂粒の色をだんだん揃えて、大きな石にくっつけて大きな石と同じような動きをするようになると、時間のマネジメントで楽になる。これは狙ってやんないと手に入んないよっていうの知っとけ』というのがメッセージですね。

今日はそんな感じで切って、まあまさかの3部作になってしまいましたが、次でまとめに行きましょう。そんな感じでした。 

あわせて読みたい
第201話『時間の作り方、使い方の話(上)』
第201話『時間の作り方、使い方の話(上)』
あわせて読みたい
第203話『時間の作り方、使い方の話(下)』
第203話『時間の作り方、使い方の話(下)』
管理人
トラ
トラ
勤め人
アラフォーの勤め人。
スポンサーリンク
記事URLをコピーしました