「社畜の嗜み」
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第16話『愚痴をため込んで文章化しろ。自分のニーズを理解するために。』

トラ
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こんにちは、トラです。

今回は、フランケンラジオ第16話『愚痴はため込め』の文字起こし記事です。

飲み屋で愚痴を言うサラリーマンの話から、ビジネスで商品を販売する際に設定するペルソナの話に進んでいきます。

フランケンラジオ第16話文字起こし

おはようございます、フランケンの通勤ラジオです。

えー、これは16回になるんでしょうかね。このラジオ、僕の通勤時間を利用して、いろんな徒然に思いついたことを録音していく。そういうラジオなんです。

これはですね、通勤時間をハッピーにするっていうよりは、僕の通勤時間の暇つぶしで録っているラジオですので、思わず間違って聞いちゃっている人がいたらごめんなさい。

酔っ払いサラリーマンはなぜ愚痴が好きなのか?

はい、ではですね、今日は愚痴の話をしたいと思います。
愚痴、言うことありますよね。
僕ね、出張先とかで飲み屋に一人で行くことがすごい多いんですよ。
晩御飯食べに行くんですけど、基本お酒を飲まないので、夜中にどこかの街にポンと着いて、「お腹空いたからご飯食べよう」ってなると、大体もう飲み屋ぐらいしか空いてないですね、居酒屋とか。

テーブルの店だったら、注文して、得意のヘッドホンをして自宅モードみたいになっちゃっていいんだけれども。カウンターの店でそれやっているのって、さすがにちょっと違うだろうということで、普通にヘッドホンしないで携帯見ながら、みたいな感じでご飯を食べるんですよ。

そうなると、両隣の会話って結構耳に入っちゃうんですよ、入っちゃいますよね?

聞き耳を立てているわけじゃないんだけど、夜の飲み屋のカウンターで隣にバンバン聞こえるような大きい声で話しているおっさんというのは、まあだいたい酔っ払いですよ。

まあいいんです、それは。飲み屋だから。

でもね、なんで酔っ払いってあんなに愚痴を言うのが好きなのだろうなって。

これね、居酒屋の不思議空間に素面で一人でいるっていうのをやっていると、あれ結構不思議な空間ですよ、愚痴ばっかり聞こえてくるんですよ。

やっぱり愚痴を酒飲んで言うっていうのは、ストレス発散的なあれなんでしょうかね。

上司の悪口とかって一般的なんだけれども。

非常に酔ったおじさんが言っていることなので一方的な話とはいえね、そもそもきっと(そのおじさんは)馬鹿じゃないので、筋は通っているなぁ、なんて思いながら聞いているんですよ。

そのもうさらに向こうで、合いの手を入れているおっさんも大体概ね同じような意見だったりします。

溜めたエネルギーを愚痴で発散してしまうのはもったいない

「もっとこうすりゃいいのに」みたいなこともそれなりに入っているけども、結局それでどうしたらいいのかっていう具体的な話に、飲み会の愚痴は全然ならないですよ。

それ素面でやっていたら、もっと警戒船議題みたいな話に発展するのにな、みたいに思うんだけど、飲み会の愚痴ってその場でそのまま終わっちゃうのですよ。

これ、文字通りガス抜きですね。

でも、溜めたストレスね、ガス抜きで抜いちゃってどうすんだって思うんですよ。

良いにせよ悪いにせよ、なんかのエネルギーを溜め込むっていうのは本来結構大変なんですよ。

で圧力って上がらないとタービンエンジンって回らないので、エネルギー準位が高くなっているっていうのは、これはまさしくなんかのモチベーションですよね、何かを変えるための。

この話は別の機会にまわすとしても、ストレスの全くない生活環境ってすごい退屈です。ですから溜めるようなストレスがある程度あるっていうのは、なかなかどうして貴重な環境ですよ。

だけど、ストレスのある環境に我慢できないって、愚痴を言うことでスッキリしちゃうと。

これ、あんまり意味ないですよ。

こういったストレス依存のエネルギーって、言語化して出しちゃうと発散して無くなっちゃうんですよ。

男の特性として、こういのはいっぱい溜め込んで MAX まで溜まったら酔っ払って一気に吐き出すっていう、そういうことをやっていますよね。女性、奥さん連中は溜めないで定期的にすぐにこう吐き出す、奥さん連中が集まってね。

そういうふうに発散の仕方は違うけども、やっていることはあんまり変わってないと思います。

ただね、これ何度も言うけど、もったいないですよ。

特に、負のエネルギーって何かをやるための強いモチベーションなわけですが、じゃあねこれもったいないもったいないってさっきから言うけれども、じゃあどうしろって話になると思うんです。

愚痴を文章化することで、自分のニーズがわかる

まあ僕のお勧めとしてはね、これ愚痴はね何かに書いたりして残しておくとくといいんです。

溜め込んだ愚痴を文章化して、自分が求めているニーズは何かっていうことを理解することができます。書くと。

この、冷静に分解して理解したニーズっていうのが、自分だけのフラストレーションじゃなくて、他人と共有できる類のものだということであればなおさら良いですよ。

だってね、ストレスの原因を解決してくれる商品やサービスっていうのがあったら買うでしょ?金出して。これね、あの吐き出して散らしちゃっている場合じゃないですよ。まあ、書いているうちに吐き出すのと同じ効果で発散しちゃうけれども。

後々残っているというのはデカいですよ、なんにせよ。

思考を残してあって、後日それを閲覧できるっていうのは相当なアドバンテージ。特に、イノベーションに関わりがある人間にとっては、相当のアドバンテージだと僕は思っています。

他人の愚痴も溜めていくと、「愚痴を言う人」のペルソナができてくる。

自分の愚痴も、もちろんそうなんだけど、他人が言っている愚痴っていうのも、ちょっと耳に入ったら残しておくと面白いと思うんです。

いろんな人の愚痴をいっぱい貯めていると、言っていることの対象は違うけれど、その構造としては同じようなロジックだよなとかいうのが出てくるんです。

愚痴の種類をいっぱいまとめると、徐々に類型化されて、ある一定の形の「愚痴を言う人」っていうペルソナが何種類か出来上がるんですよ、これ。

これは、新規サービスを作る時の構築にすごい役に立ちます。

「そんなの基本じゃん」っていう人がいるかもしれないけれども、具体的な対象から抽出できたペルソナって、これ強いですよ。

なぜかと言うと、少なくともこの原型になって、具体的に”誰々さん、誰々さん達”っていう、この人達のニーズは間違いなく反映しているので。

あと、全体顧客における割合っていうのも、大体100人いたら30人ぐらいがこんなこと言っているんだよ、みたいなマーケットサイズからの数読みっていうのが、この実際のサブジェクトから抽出したペルソナっていうのを反映しているんですよ。

元々ペルソナって、どちらかというとサービスを作り上げる時の方向性を決める時に、仮想客として使われる概念だと思う。

だけど、「作っちゃったサービスを是が非でもどうにかしても処理してくんなきゃいけない、じゃあ誰だったら売りつけられるんだ?」っていう、要は出口戦略ですね、こういうところにアプライしたほうが実は使い勝手が良かったりするんじゃないかな?というのが僕の持論です。

出口戦略のない、とある企業のマーケティング会議での話

ついこの前も、とある企業のマーケティング会議に関わった時に、そこの商品のマーケティングターゲットをしっかりと決めないで、とにかく商品特性について売る側が理解を高め、それを顧客サービスの差別化に持って行きたいっていう戦略を立てているんですよ。

その商品を、売る側の皆が勉強している。

それでその商品っていうのが、職人に特殊機械を売り込むようなそんなビジネスで。

職人に機械を売り込むのに、誰が一番分かっているって、使う人間が一番なんですよ。売る人間よりも。

「職人に向かって営業が商品説明したって、そんなのもう分かってるよって言われるだけじゃないの?」って言ったんです。

職人の上には行けない。じゃあどうする?

なんぼ勉強したって、その職人の上には絶対行けないのだから。
そこを皆で勉強して、「この商品はこういう特徴でして…」みたいな営業かけたって全然意味がない。これ僕は(商品を)使う側の立場の人間なので、言ったんですよ。

じゃあどうしましょうって話になった。

『営業経験は山ほどあるので、レポートをまとめて、ターゲット方向になるようなペルソナを作りましょう。実践から抽出して、複数作成しましょう。この作成したペルソナっていうのが実像を反映するかなんて、売る側は分からない。ですからそこで判断できるような職人と契約をして、一番攻めやすいペルソナっていうのを作り、どう攻略するかを検討する。その仮想敵、ペルソナに合致するようなターゲットを実際の顧客から抽出して、ピンポイントでアポを取り攻め方を決めていく。そしてそこを攻めてみたフィードバックっていうのを溜めて、共通するアピール要素っていうのを抽出して、この商品のストロングポイントっていうのを再定義していく。みたいなことにやるしかないでしょ』
みたいなことをやっていたんですよ。

愚痴のエネルギーはニーズそのもの

何の話だったっけ?
だいぶ脱線しました。あれですわ、愚痴の話です。

愚痴のエネルギーっていうのはニーズそのものだからしっかり解消しろって話ですね。

なんであのペルソナの話になったんですかね。。

愚痴を言う人のペルソナみたいな話しましたっけね。

そこから類型化していく、みたいな話ですね。だいぶあのそれましたけども、僕が言いたかったのは、愚痴というのはエネルギーだから、酒飲んで散らさないで回収しとけっていう話です。

こんなに偉そうなことを言っていますが、それを実践している恐ろしい人が知り合いにいたんですよ。

僕の仕事の知り合いのとある王子様で、めちゃめちゃかっこいいイケメンの秀才です。この王子様(ハインネス)の話は、ここにくっつけちゃうのはちょっと勿体ないので、次回にまわしましょう。

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