「本の話」
PR

第38話『本は劇薬。人生の舵を他人に握らせないために、時間を作って本を読め。』

フランケンラジオ38話記事アイキャッチ
トラ
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

こんにちは、トラです。

今回は読書シリーズです。
フランケンラジオ第38話「本は薬である。毒かもしれない」の文字起こし記事です。

本題はあくまでフランケンラジオで、冒頭と末尾に僕の小噺的な文章を書いていたんですが、冒頭は不要かなと思ったので、末尾に感想や今回のテーマに関する僕の所感をしばらく書くようにします。

それでは本編です。

本は薬。よくも悪くも。

このラジオは、僕が通勤時間にこんなこと考えたよっていうことを録音して、主に筋トレの時間に聴いて楽しむという個人的なラジオです。

今日は本の話をしましょう。最近、師匠と本の話をよくするんで、本についての話を今日はしておこうかな。一回切ります。

本を読まないで働いている場合ではない。

僕の意見としてはですね、本は読んだ方が良いです。

本全然読まないって人が結構いますけれど、ほとんどの人は忙しくて読む暇ないとか言うんです。
「忙しい」って、本を読まないで働いてる場合じゃないです。

どんなに忙しくても、本は読まなきゃダメです。

僕は多分忙しい部類の人間です。今多分3つ位の全然違う業種を掛け持ちしながら、それぞれフルタイムでやってる人の倍ぐらいのアウトプットを出してます。そのぐらいいろんな仕事に時間使ってますけど、本は読みますよ。

まあそんないっぱい仕事してるって自慢しても、僕の信条は『働きすぎない』なので、週の半分はなるべくダラダラして過ごそうとすることをやってます。

事業に直接関係ない読書をビジネスに還元する。

そのダラダラしてる時間に何をしているかっていうと、やっぱり情報のインプットですね。
情報のインプットはやっぱり本なんです。

そのインプットの内容についてですが、もちろん仕事に関係ある情報も漁ります。
ただ、専門情報っていうのは結局専門家にかなわないんですよ

ですから専門情報はチームの専門家に任せて、最終的にはブレインストーミングでチーム内に並列化するっていうのが一番良いです。

そうなると、僕なんかがやっていくインプットっていうのは、必然的に関わってる業種の中でどこにも属さないようなものになっていきます。

例えば、直接の経営・マーケティングだとか、哲学・芸能・宗教、あとは文化とか、歴史・学問もそうですね。そういう直接事業展開の中でマネタイズに関係ないような世界から、インプットをしこたま溜め込む。そしてそれを料理して、その中の知識からビジネススキームの構築・還元をするというのが重要になってくる。そんな立ち位置にいるような気します。

だからなんだかんだいって、大量の本を読みます。

本(古典)には著者の人生哲学が込められている。

本というのはそもそも情報を伝える手段なんですけが、古くからやっぱり人生哲学にに関係するものが多いわけです。

なぜかというと、太古の人っていうのはうんうん唸って「人生とはこれだ!」みたいな感じでテンション上げちゃった哲学者とかが「誰か聞いてくれよ」って言って書くもんだから。
結局は人生にについて語ってるものっていうのが多いんですよ。

あるいはすごいハッピーな人生を送っちゃった人が自慢したくて書いちゃったり、逆にすごい不幸な人っていうのが「もうお金も何もないから本しか書くものがない、だから世界は糞だ」っていって、物凄い迫力のある一冊を書いちゃったりするわけですよ。

僕はね一番最後のやつが大好きですけどね。

そんなわけなんで、本にはモロに書いた人の人生哲学っていうのが出ます。

他人の処方箋を信用するな。そいつはヤク中かもよ。

これは結構な劇薬です。
僕の中で本とは何だというとしたら、やっぱり何かの『薬』です、良くも悪くも。

なんでお前が薬だと思ってる本、本を読め(薬を飲め)と勧めるのか。

例えば聴いてくれてるあなたが生き方について、俺の人生これじゃないなという感覚を持ったとします。
あるいは若い人が、これからどうやって生きていけばいいのか、みたいな指針の据え方がよく分からなくて決めかねる。と思ったとします。

そういう時に、自分が今までやってきたデフォルトを続けていくにしても、大きくね舵をきって方向転換するにしても、結局自分の中から答えなんて出てくるわけがないです、主観的に少ない常識の中で生きてきたんだから。

狭いって言ってるんじゃない、常識が単に少ないって言ってます。

マインドセットを根底から変える材料がないと、死ぬまで生き方って変わらないです。

だから自分の中に今までないロジックっていうのを取り入れなきゃ絶対ダメで、それの手っ取り早い方法として『本を読め』っていう話になります。

双方向性の強い情報のやり取りは胡散臭い。自己啓発セミナーとか。

ただこういう時に一番危ないのは、加えるロジックの数が足りないこと。
ちょっと厄介な事になるんですよ。

人生にドン詰まってもう生きるの辛いみたいな状況で、選択肢が一個だけポツッと加わっちゃうと、簡単にそこに飛びついちゃうんです。

ですから自己啓発セミナーとか、僕はダメだと思います。それの典型ですよ、あれは。
原理的に良くないです。なぜかと言うと、セミナー形式のものっていうのは、双方向性が強いからです。

相手に顔が見えちゃってる。情報発信者の受取り側も。

顔が見えちゃってる情報のやり取りって、必ず胡散臭くなるんです。
セミナーに来る時点で何かを求めてきちゃってるんですよ。

主催者が参加者を見て「あなたが欲しいものは何?」っていうところから始まって、
「こういうものが欲しいんです」って言われたら、
「じゃああなたの欲しいものはこれですよね」って耳障りのいい思考っていうの与えちゃう。
それを植え付けられて、最終的には「もっと耳障りのいいことを聞いてポワンとなりたかったらお金持ってきなさい」になっちゃうんですよ、どうしても。このセミナーの類いというのは。

だから啓発セミナーとかっていうの僕は良くないだろうなと思ってるんです。

本は薬。他人の処方箋(おすすめ本)が自分には毒かもしれない。

その点、本は良いです。
本というのは不特定多数に書いた人の思考をね垂れ流すことを目的にしてるから、特定個人に向けてデザインされてない。

尚且つ本というのは既に値段が決まっていて、ボンって置かれて売ってる類のメディアだから、ちょっとしたお金で味見ができちゃいます。違うな、って思ったら、それ以上その薬を使わない。

自分向けにカスタマイズされてないでしょ、本って。そこが良いわけなんですよね。

でもまあ本は薬って言ったけど、毒かもしれませんよね。頭に、思考に干渉するようなそういう類のは毒かもしれません。

ですから、他人の処方箋(おすすめ)をあんまり信用しない方がいいです。
この処方箋を書いてくれた人、この本良いよって勧めてくれた人が薬の中毒患者かもしれないじゃないですか。

10冊に目を通して、1冊を読め。薬が毒か判断する学習。

この本が薬なのか毒なのかっていうのは、自分でペロってやって確かめるしかないんですよ。
コナン君がペロってやって「青酸カリだ」ってやつです。
「なんでお前青酸カリの味知ってんだよ」って話なんですけどね。

これは舐めて毒か毒じゃないかっていうのを自分で学習するしかないって話です。
僕のおすすめとしては、まずは黙って2万円用意してください。
1冊たかだか2000円ぐらいです、高くても。薬になる1冊に出逢うために、九冊の微妙な本を買いましょう。10冊を2万円で買うんです、一度に買わなくていいですよ。

判断する3つのポイント。著者の「背景」「スタンス」「主張」。

この10冊は全部読む必要はありません。途中まで読んで価値があると思えば最後まで読めばいいですし、そうでなければ途中で読むのを止めちゃったっていいです。

ですから本を読むときは、読みながら要約してこれが何なのか、どんな道具なのか薬なのかっていうのを判断する練習が必要になってきます。

まずは「背景」、これは何についての本なのか。

次に「スタンス」、この筆者はこの背景に対してどういうスタンスを取ってるのか。

最後は「主張」です、そのスタンスからどういう持論を展開して、薬の形にしようとしたのか。

この3つは最低限自分で判断する。その時に「結果」、それを書いた人(著者)にどんな利益をもたらすかを目論んでその人が本書いたかっていうのも合わせて考えると、より良いんですが。

とにかく先程挙げた3つ、「背景」「スタンス」「主張」っていうのを自分で判断して、今の自分に有用な薬だなと思ったらゴクンと飲めばいいんですよ。

そこから出るエンドルフィンなり何なりから、何をアウトプットしていくかっていうのもあなたの問題になります。

今は薬とならなくても、必要になる日があるかも。

もし自分には今必要ないなーっていう薬だったら。
その本がどういう本かっていうのを理解して読むだけで、飲み込まないで棚に整理して並べておけばいいえす。それが必要になる日もあるかもしれない。

それを必要としてる人っていうのに会うかもしれないじゃないですか。
まあそういうもんです、本って。

本は毒かもしてないって言ったじゃないですか。
薬には血圧を下げる薬もあれば下げる薬もあります。毒にも薬にもなるんです、薬って。
方向性が間違っていても、本には何らかの薬効があるんです。ですから何かには効いちゃう。だからどっちかが間違ってるって言うわけじゃないんですよ、その血圧上げる薬も下げる薬も、薬理作用が違うだけで。

だからどのような症状にどんな処方(本)が効くかっていうのは、やっぱり自分が決めなきゃいけない。
間違っても変な飲み方をして、中毒になっちゃいけない。これって一番大事なことだと思います。

本を読む暇がない人は、圧倒的に時間の使い方を間違っている人。

月に1冊本を読もうってよく聞くじゃないですか。
そうすると、10冊のうち1冊ちゃんとした本を読めばいいやっていう話になる。
買う本自体は月十冊になりますよね。そういうことですよ、これは誇張でもなんでもなく。
確かに見てみると本代ってね月1〜2万くらいポンポン飛んでくとかそんな感じですよね。

この話をすると、皆「そんな暇ないよ」って必ず言うんですよ。

よく聞いて欲しいんですけど、本読む暇ないって言ってる人、それはあなたが決定的に時間の使い方をコントロールできてないっていう証拠なんです。

あなたがテレビに時間を奪われている間に、トップの人達は遥か先に進んでしまう。

そう言っといてテレビとか結構見てるでしょ、バラエティとか。バラエティなんて人生で一秒も見る必要ないよ、あんなもん。

泣きや笑いのメカニズムとかってあるじゃないですか。あんなもん大体分かってて、その服だけ着せ替えて放送作家がこうやって笑わせようっていって、刺激をバンバンテレビに乗っけて脳に送ってるだけなんですよね。

あんなものに無駄に快楽中枢を刺激されて、ゲラゲラ笑ったり泣いたりしてる間に、あなたの業界のトップの人達っていうのは、多分あなたの倍の質と量の仕事を半分以下の時間でスッと終わらせている。
その上で月10冊ぐらいのスピードで本を読んで 、ロジックアップデートしてるんですよ。

いや、本当にそういう人と戦ってるんです、社会人ってやつは。
ですから時間作ってても本は読んだ方がいいと思います。

本を読むスピードは慣れ。隙間時間を利用して読書を習慣化すべし。

そうは言ってもね本読むの遅いんだよねっていう人、慣れてくるんですよ、本読むのって。
凄く速くなりますよ、ちょっとの間で。
「ちょっと空いた時間で、ちょっと読む」というのを習慣にすると、どんどん早くなります。

僕のお勧めは電子書籍です。持ち歩けるというのがやっぱ良いです。
僕はね徹底的に iPad に Kindle アプリ入れてそれで本を買うっていうのをやってます。
これをオーディオブックみたいにして耳から入れるって言う話はすごい前ですよね、確か。

Kindle アプリってすごく使い勝手が良くて、これを使ってねいろんなサマリ作ったり、めちゃめちゃ便利に使えるアプリです。
今度これは独立して、 iPad の Kindle アプリをどうやって使い倒すかっていう話をしましょうか。

色々話したけど、本読めって話ですマジで。

本読みましょう、このラジオをプッと消して。

ラジオの終わりに目印を作れっていう風に知り合いに言われて、何か考えてます。

どうやって終わろう。終わり方。

今日もまあいっぱい喋れました、いっぱい喋ったんでお腹いっぱいです。ご馳走様でした。

今度からはこのラジオこれで締めようと思います。

トラの感想

「本を読むことを」目的としない読書週間、この有無が大きな差を生む。

最後に再びトラです。

住んでいる地域関係なく、普通の勤め人で読書を習慣にしている人って少ないと思ってます。これは私の周囲に限った話かもしれませんが。まあ業界としても平均収入は高くない業界です。

社外で交流のある人は割と本を読んでいると思うのですが、Twitterでよく見る意識が高い層(少し前は『ティール組織』、最近だとコーチング関連とかクラブハウスが流行っているような層)に入るので、自分が流行においていかれないようによく話題に上がる本を表面上読んだとアピールしているんじゃないかとシニカルに見てます。

読書を習慣化するかどうかはとても大事だと僕も思います。ただ、「本を読むこと」が目的の読書習慣は良くないです。これはこの記事を作っていた感じたことです。「人生の指針を考える」とか具体的かつ強い動機があったほうが良いと思っています。

僕自身、過去に沢山本は読んだものの内容は殆ど頭にも紙にも残っていません。目的が全く無かったわけではないけど、読前・読中・読後に今回本編でフランケンさんがおっしゃっているような3つのポイントを意識し書き出すだけでも出来ていれば人生の方向性が変わっていたんじゃないかなと思います。

本編の最後に言われていた、具体的な読書方法についての回も記事にまとめたいと思います。

あわせて読みたい
第61話『時間を無駄にしない、効率的なビジネス書・実用書のKindle読書法(前半)』
第61話『時間を無駄にしない、効率的なビジネス書・実用書のKindle読書法(前半)』
あわせて読みたい
第62話『時間を無駄にしない、効率的なビジネス書・実用書のKindle読書法(後半)』
第62話『時間を無駄にしない、効率的なビジネス書・実用書のKindle読書法(後半)』
管理人
トラ
トラ
勤め人
アラフォーの勤め人。
スポンサーリンク
記事URLをコピーしました